AgileJapan2010 レポート(1/4)


楽しみにしていたアジャイルジャパン1日目。

最初にレポートするのはやはり野中先生のセッション。
私は知らなかったのですが、スクラムの発祥は野中先生の欧米での発表が逆輸入されてきたとの事。
研究はソフトウェア開発とは無関係であったらしく、欧米でソフトウェア開発向けに特化されたものであるらしいです。

テーマは『実践知のリーダーシップ』。
学問的で難しい話でしたがキーワードは『暗黙知・形式知』と『場(Ba)』ではないかと思います。

まず、『暗黙知・形式知』。
知識は唯一の資源だが知識には個人知である暗黙知と集団知である形式知があると。
2つが相互作用して知識創造を起こしていくのだと言うことです。
暗黙知・形式知については以前吉越さんの記事で知って強烈に印象があったので興味深く拝聴させて頂きました。
暗黙知を長島監督、形式知を野村監督に例えるところはなるほど!と。
で、暗黙知を形式知に展開するのにITを使用するというお話しでしたが、印象に残ったのは形式知に展開しても新たな暗黙知が生まれそれはスパイラル化するのだと言う事です。

もちろんこのスパイラルがなければ社会も組織も個人も発展はないのは想像できます。暗黙知ばかり増えて行きますから。
この話はちょうどGTDのデビッド・アレンの話を思い出させます。GTDを実践してもタスクはなくなるわけではなく、むしろタスクは次々に発生するものでGTDの目的はそれを見える化する事で安心してタスクに取り組む事なんだと。
この話はまさに個人の中にも暗黙知と形式知があるみたいな話になりますかね。

次のキーワードは『場(Ba)』。
ここでテーマである『実践知のリーダーシップ』の話と繋がります。
つまり形式知への転換を加速化(先生は『知流』と呼んでいました)できる能力がリーダーシップの能力であると。
その能力の種類は6つあるが今回はその中でも『場をタイムリーに作る能力』に絞って話をして下さいました。
これまでの理論では縦に環境→組織→個人と並べて論じられてきたが特に組織と言うのは実体の無い個人の集団であると。
先生の知的創造理論では個人と組織の間には『場』という時空間を共有したものがあり、そこで相互主観性、つまり、ケアとか愛とか信頼・安心などの知とコンテキスト(文脈)を共有するのだと言う事です。

暗黙知を形式知に変換するのが『場』であると言う事ですね。
先生は例としてホンダのワイガヤの例を挙げておられました。

まさに、アジャイルやPFと言った手法も『場』を作り、『知流』を加速させ、結果、ビジネスを加速させて行くものなのだと理論的に説明して頂きました。
もちろんこれらを実施させるリーダーシップの重要性(先生は本田宗一郎の三現主義『現場・現物・現実』の例を挙げていらっしゃいました)も忘れてはいけませんね。
本田さん以外にも先の吉越さんやユニクロの柳井正さんも実践の例として参考になりますね。

次回、引き続き他のセッションもレポートをしてみたいと思います。。。

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