流行は去ったけどドラッガーの「マネジメント」からSIer事業を考える


今三回目のマイドラッカーブームが到来しています。

過去2回は挫折したので今回は頑張って読んでいます。
どうやら甲子園を目指す女子高生より理解力がないようです。

今回は「マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則」からSIer事業を考えて見たいと思います。

ドラッカーは、まず企業の成果は利益ではなく、顧客の創造であると言っています。

これは決して利益が大事なわけではなく、むしろ必要条件であると言っています。ただ利益の追求それ自体が企業の目的ではないのだということです。

で、顧客の創造という成果はどのようにすれば手に入るのか?

ドラッカーは企業に成果をもたらすものとして、『マーケティングと『イノベーションをあげています。

ちょっと乱暴ですが簡単に言ってしまうと、マーケティングとは顧客の欲求を満たすものやサービスを提供すること。

イノベーションとは新しい顧客の欲求や新しい富を生み出すようなものを発見し、かつそれを満たすものやサービスを提供することであると言えると思います。

これを踏まえて、事業の目的や目標、事業計画を作って行く必要があります。

で、事業の目的を考える場合も顧客から入ります。
つまり、『我々の顧客は誰か』ということです。

ここからSIer事業にとっての顧客とは何かを考えて見たいと思います。

まずは発注者(様 以下略・・・)ですね。
そして「発注者=システムの利用者ではない」ことがほとんどだと思うのでエンドユーザ(様 以下略・・・)も顧客と捉えるべきだと思います。

BtoBでもBtoCでも社内アプリであってもここは変わらないと思うし、誰しも思いつくと思います。
経験が長いエンジニアならむしろエンドユーザにとって価値のあるものを作りたい!という志の高い人も多いでしょう。

しかし!ここで私が思ったのはこんなことでした。

  • 自分ではエンドユーザの価値のために作ったつもりだが使われなかった。
  • プロジェクトが炎上してプログラムもスパゲティコードで顧客に申し訳ないと思っていたのに、次も発注を受けた。
  • 逆にきちんと仕様どおりに期待されたものを作っていたのにプロジェクトが中止になった。また、きちんと納品したが次の発注には結びつかなかった。

などなど、成果と利益が結びつかない理不尽がこの業界は多い!と思ったものです。みなさんも思い当たりませんか?

ただ、この本を読むとどうやら悪いはドラッカーではなく自分であるのに気がつきました。

まず、この考えからして顧客から入らず事業自体や利益を考えてしまっている点です。

大事なのはシステムを発注する顧客は、または、エンドユーザの欲求はなにか?何を求めて発注するのか?ということです。

そう考えると、発注した顧客はいろいろありそうだけどエンドユーザの欲求というのは全くわかりませんね。
システムによって変わる、つまり、発注者が「発注者の顧客の欲求を満たしたいとう思い」から依頼するのではないでしょうか?

さらに突っ込めば、すでにある欲求を満たすのに新規でシステムを発注することって少ないと思いませんか?

システムを使ってもらうことで顧客にこんな新しい価値を提供したい。というケースがほとんどだと思います。

これって、イノベーション?と思いました。

発注者はイノベーションを起こしたいんです。
そのために、ITを活用したいと思ってるんです。

そう考えると、私たちの事業とは「顧客のイノベーションの実現を手助けすることだ」と言えないでしょうか?

このように考えると、これまでSIer事業特有の問題とされてきたいくつかの問題や先ほど箇条書きで書いたことがまた違った視点から見えるようになるんです。

それはまた次回検討してみたいと思います。

※ この記事は、書籍を読んで今私が感じたことを書いています。

実際には、それぞれの会社がそれぞれに考えてそれぞれに結論をだすべき事柄なんだと思います。

しかも書籍内でドラッガーはこの点について、「常に問うべき」と言っています。それはわれわれの社会は常に変わり企業は常に新しい現実と問題に直面し続けるからです。

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